こんにちは、ワインの時間です。
先日、福岡・博多にあるエノテカ博多店で開催されたワインセミナーに参加してきました。
今回のセミナーは、世界的に有名なシャンパーニュ・メゾン、ルイ・ロデレールから副社長兼醸造責任者のジャン・パティスト・レカイヨン氏を迎え、同メゾンの特徴や6種類のシャンパンのテイスティングを通して、その魅力を紹介するという貴重な内容でした。
そこで学んだルイ・ロデレールの世界のほんの一部をこちらで紹介し、皆さんのシャンパーニュの時間のお供になればと思います。
セミナーの概要
このセミナーでは、ルイ・ロデレールの歴史、哲学、そしてシャンパン製造に対するこだわりの一部を紹介されました。
特に家族経営のメゾンならではの、厳格な品質管理といい意味で自由な製造スタイルが印象的でした。
ジャン・パティスト・レカイヨン氏は、その豊富な経験と情熱をもとに、各シャンパンの背景やコンセプト、味わいの特徴を語り、私たち参加者を惹きつけました。
参加者の層は、ワイン愛好者が多く、男女のバランスも良く取れていて、シャンパーニュに対する興味や知識の共有が自然に生まれていました。
学んだこと
セミナーを通して、ルイ・ロデレールの魅力を改めて感じました。
特に印象に残ったのは、同メゾンが「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2024」に選ばれ、名実ともに世界No.1のシャンパーニュ・メゾンであること。
その理由は、5年連続でのトップに選ばれるほどの品質と革新性にあります。彼らのシャンパーニュは、伝統を重んじながらも、革新を取り入れた製造プロセスによって生み出されており、それが他のメゾンとは一線を画す魅力を持っています。
さらに、ルイ・ロデレールはその葡萄畑を自社で所有し、環境に配慮した持続可能な農業を行っています。家族経営ならではの独自の管理スタイルが、品質を支えているのだと実感しました。
実際に試したワイン
セミナーでは6種類のテイスティングしました。
それぞれのシャンパーニュには彼らの作りたい味わいの特徴と魅力があり、その違いをレカイヨン氏の説明とともに楽しむことができました。
①MV コレクション244(発泡白、10,450円)
爽やかでフレッシュな酸味が特徴。軽やかでありながら深みのある味わいが楽しめました。
②MV コレクション245(発泡白、10,450円)
244とは対照的に、ややリッチな風味が感じられ、より複雑な味わいが魅力的でした。
③2015 ブリュット・ヴィンテージ(発泡白、16,500円)
豊かでバランスの取れた味わい。力強さとエレガントさを兼ね備えたヴィンテージらしい一本でした。
④2017 ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ(発泡ロゼ、16,500円)
フルーティでありながらも、しっかりとした骨格を持つロゼ。食事と合わせたくなるシャンパンでした。
⑤2016 ブラン・ド・ブラン(発泡白、22,000円)
シャルドネの純粋な魅力が凝縮されたエレガントな一本。ミネラル感が際立ち、非常に洗練された味わいです。
⑥2015 クリスタル(発泡白、57,200円)
ルイ・ロデレールの象徴とも言えるクリスタルは、極上のバランスと複雑さが感じられました。特別なシーンにぴったりの贅沢な一杯。
一種類につき40mlの量だったのですが、6杯も飲み終える頃にはわずかながらほろ酔い気分です。
好みはあれど、最後にテイスティングしたクリスタルの味わいは別格でした。味わい、バランス、香り、深さ、その全てが別格です。
セミナーの雰囲気と参加者
エノテカ博多店の雰囲気はとても落ち着いており、シャンパーニュを楽しむには最適な空間でした。
今回は約40名ほどが参加していたようで、セミナーはスタンディングスタイルでした。
参加者は見た感じ飲食店などの方は少なくワイン愛好者が中心で、皆さん非常に興味深く話を聞いている様子でした。
特に、ジャン・パティスト・レカイヨン氏のカジュアルでありながらも深みのあるトークは、参加者をリラックスさせつつ知識を深めるものでした。
セミナー後は参加者同士の会話も自然に弾み、シャンパーニュを通じて新たな交流が生まれる場となっていました。
まとめ
今回のセミナーを通じて、ルイ・ロデレールのシャンパーニュの奥深さを改めて実感しました。
特に、その厳格な品質管理と家族経営ならではのこだわりが、シャンパンの味わいに反映されている点が印象的でした。
今回テイスティングした6種類のシャンパーニュはどれも個性豊かで、今後のワイン選びに大いに役立ちそうです。今後もルイ・ロデレールのシャンパーニュを楽しみつつ、新たな発見を追い求めたいと思います。
セミナーの後、レカイヨン氏に駆け寄りいくつか質問をしました。
その中の一つで「シャンパーニュ作りに携わる者として、一般的なシャンパーニュの飲み頃はいつ頃だとお考えですか」と質問をしたところ、、、
「僕の場合は、僕の妻が “飲みたい” と言った時が一番の飲み頃だよ」
と、フランス人ならではのポエムのようなセンス輝く回答をいただきました。
あらためてシャンパーニュを含めワインを自由に楽しむことも学ばされたいい機会になりました。
それでは、また次回。
Hope you have a great Champagne time!